アートで人は円になる

絵から学ぶこと、読書、料理、妊婦の日々。

つらい時に描いた絵は勲章

児童画診断の本を読みあさっています。

表紙が、見るだけで悲しくなる

印象的なこの本、読みました。

 

「絵に映された心のSOS~子供の絵を診断する~」

名張淑子 著

株式会社同朋舎

 

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この絵を描いたのは、3歳の男の子。

子供が、ストレスが限界に達した時に

使うといわれる赤を全体的に使って、

ストレスの大きさを表現しています。

 

中央に位置する、

おそらく顔と思われる部分にある

印象的な大きい黒い目は、うるうる涙目のよう。

黒は、不安と安堵感、2つの意味がありますが、ここでは不安の意味でしょう。

口は描かれていないことから、

口を開く必要がないから、とも読み取れます。

 

右上の太陽、太陽はお父さんの象徴ですが、

粗雑に描かれています。

 

彼がどんな状況でこの絵を描いたのか、

気になります。

 

この他にもこの本には、たくさんの子供たちが

メッセージを載せて描いた絵がたくさん紹介

されています。

 

それは、叫び声のような、SOSのような、

胸がキュッと苦しくなるような寂しい絵も。

 

児童画に興味のある方、

子供の描く絵を読み取れるようになりたい、

子供のメッセージを絵から受け取りたい

そんな方は必読です。

 

ただ読み終えた時、

少し暗澹たる気持ちになりました。

(私の場合は)

 

が、

と同時に、なんとかせねば‼️

 

という気持ちもフツフツと…

 

 

子供だけでなく、

現代では大人も

心の傷だったり、痛みだったりを抱えて

歯をくいしばって生きている。

 

多大なストレスを浴びながら、

愛情に飢えているというか、

満たさられない心の人たちは

たくさんいるんじゃないかな。

 

皆、多かれ少なかれ、

それぞれそういう思いを胸に

生きていくのだけど。

 

それが少しでも、和らぐように、

皆それぞれの心が癒えて、

少しでも自分に優しく、

そして人にも優しくできるようになって、

あたたかい社会に近づけばいい。

 

社会全部があたたかくなるとは、

残念ながら思わないけど、その割合が

増えればいい。

 

ストレスを緩和・発散するには、

 

スポーツであったり

趣味だったり

会社で成果を上げることだったり

ボランティアだったり…

色々発散方法や自己表現の仕方は

たくさんあって、

人それぞれだけれども、

 

少なくとも、

私が絵で救われてきたように、

紙とペンさえあれば、

自分の辛い気持ちも、悲しみも、切なさも

全て紙が受け止めてくれるから、

その方法を伝えたいな。

 

そして、その10年後には

その辛かった時に描いた絵が、

心の勲章や自分の軸になっていたらいい。

 

私は、15年前につらくてつらくて

悲しくて描いた絵たちは、

今では大事な宝物になってる。

グロテスクでぐちゃぐちゃで

血がほとばしるような絵だけども、

あれを描いたことで、救われた。

あの絵が描けたから、

今の私がいる。


あの絵は、とてもとても大切な、

かけがえのないもう一人の私です。

 

 

だから、

同じようにつらくて悲しくて

言葉にできないけど伝えたい思いがあるとか

辛さをとにかく吐き出したいとか

そういう方がいるなら、

 

私は、そのための

ファシリテーターになりたい。

 

絵を描いたことがなくても、

絵心なんかなくても

辛い感情を思う存分吐き出すことは

可能なんだということを伝えたい。

 

今は妊婦で、出来ることもかなり限られては

いますが、今のうちに準備して、

少しずつ、形にしていこうと思います。

 


石川 マエガミ

 


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