福祉事業所で得たこと
今日で、就労移行支援施設の業務最後の日。
終わり際に、スタッフの方々が
寄せ書きした色紙を下さり、
涙がポロポロ止めどなく溢れてきました。
教員を辞めてから、次の職場となった
福祉事業所での一年半の勤務。
(移動支援も入れたら3年半くらいでしょうか)
おそらく、ここに勤めなければ出会うことの
なかった方々と沢山出会い、
本当に貴重な経験をさせていただきました。
精神的な疾患をお持ちの方
発達障がいをお持ちの方
身体的に不自由を抱えている方
家庭環境に問題を抱えている方
生活保護を受給されている方、
さまざまな問題を抱えている利用者の方々が
就労に向けて一歩一歩、歩まれている。
その速度はとてもとてもゆっくりでは
あるけれども。
とても大切で尊い一歩。
最初は私自身もどう接して良いかわからず
精神的にきて、痩せた時期もありました。
でも、利用者さんと関わる中で、
関わり方を学びました。
皆、それぞれのやり方で、生きている。
人と比べられない世界で、それぞれのペースで
必死に生きている。
良し悪しではなく、比較でもなく、
社会的にどうだとか
第三者が言えることでもなく…
ただ、そこに存在している。
そこに利用者さんの生活や、
日々の喜びや
達成感や
やりがいや、
いろんなものがあって
スタッフはそこに寄り添う。
私の寄り添い方の１つは、アート
というものでしたが。
とにかく、その手段はなんでもいいから、
関わって生きていくこと、
支え合って生きていくこと。
「福祉」とはそういうものなのだと、
現場で学ぶことが出来た職場でした。
この感覚って本当に、
何にも変えがたい尊い経験。
感謝、感謝、感謝。
石川 マエガミ
～アートで人は円になる～
アートピース
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